今年買ってよかった音源2020
SpotifyとかAmazon Musicとかのサブスクサービスにどうも馴染めず、CDかBandcamp等のダウンロード販売で音源を購入している部長です。
年の瀬の定番、今年買ってよかった音源2020のお時間がやってまいりました。あくまで買ったものなので、今年出た新譜に限りません。早速いってみましょう。
Cribas: La Ofrenda (2020)
アルゼンチンネオ・フォルクローレ界の若手最有望株、Cribasの3rdアルバム。最近はコトリンゴさんと共演してたりもしてますね。これまた名盤と名高い1st、2ndは個人的にそこまでグッとこなかったけど、この3rdは抜群によい。なんというか、CribasがCribasわかってきた感が半端ない。全曲よいけどとりわけ2曲目のなめらかさがわたくし的にツボでした。
Grulla: Océano (2019)
アルゼンチン最高の笛おじさんことマルセロ・モギレフスキーのお子様兄妹が結成したユニットの今のところ唯一のアルバム。初回入荷は買えず今年入手。妹のほう(メリナ・モギレフスキー)のアルバムも二枚ほど持ってるけど、この盤には到底及ばない。奇跡としかいいようのない極上のささやきアルバムです。必聴オブ必聴。
antonioloureiromusic.bandcamp.com
Antonio Loureiro: Antonio Loureiro (2010)
現代ブラジル最高の作曲家のひとり、アントニオ・ルーレイロの幻の1stアルバム。長らく絶版で手に入らなかったモノですが、今年突然Bandcampに追加されました。やったね! 10年前の作品ですが、早くもアントニオ節が確立されていることが確認できてうなります。
Trio Familia: Trio Familia (2012)
アカ・セカ・トリオ界隈の面子があつまってワイワイやってる極上の単発アルバム。とても有名な一作だが、ちょっと時間が経つとすぐ手に入らなくなる極小ジャンル故、まさか手に入るとは思わなかった…。基本はジャズフォーマットのフォルクローレなのだが、めちゃくちゃベースがいい。誰だか知らないが、結構動くわりに邪魔もしなければ嫌みさもない。目指すべき歌モノバンドベースの理想系がここにある。
The Aristocrats CDwww.hellomerch.com
The Aristocrats: The Aristocrats (2011)
ガスリー・ゴヴァン(gt)、ブライアン・ベラー(ba)、マルコ・ミンネマン(dr)ちう、メタルからフージョンあたりのトップテクニシャン三人が手を組んだ現代のCream。今さら? って言われると困るが、今年買ったので。開いた口が塞がらないうまさ。でもテクニックのみ光るわけじゃなく、結構曲もいいんだよなぁ。
3、4年前から聴くモノがアルゼンチン、ブラジルよりになったが、今年も変わらず。ただあまり聴く時間が取れず、少々置いてかれれてる感が。業界(?)的な話題作(Rodrigo Carazo、Meritxell Neddermann、Banti、Deangelo Silva等)も聴いてます。良いよ。でも紹介がめんどくなったのでとりあえずここまで。
番外編
Carlos Aguirre Grupoの大名盤、Crema(2000)の譜面が日本語訳付きで出ると小耳に挟み、速攻で入手。大譜表二段組みの簡略版ながら、こういうものは存在するだけでありがたい。どんどん出してほしいですね。個人的にはRojo(2004)を希望。"Mar adentro"の譜面が欲しいのであります。真面目にイヤトレして自分で譜面に起こせよ、とか言わないで。