部長の褒めて殺して。やっぱ殺すのなしで

氾文オーディオ部部長の個人的なブログです。たまにブログ名を変えます。

Bandcampを称えよ

最近はあまり本を読めておらずネタがないため、音源の話でお茶を濁します。部長です。

 

いや、今回の記事はタイトルがすべてを物語っており特にそれ以上わたくしの口から述べることはないのですのが、そも"Bandcamp"とはなんぞや? という方のために僭越ながらこの素晴らしいサイトを紹介したいと思います。

 

こちらです。

bandcamp.com

 

音楽の聴き方はこの10年でだいぶ移り変わりました。この変化は端的に、メディア再生からデータ再生へ、と言い表せるのではないでしょうか。ここでいう「メディア再生」とはLP、CD、カセット、MD等の物理的実体を伴う音源貯蔵メディアと各メディア専用再生装置を用いる視聴形態を指します。対して「データ再生」とは、WAV、mp3、flac等のデジタル化された音源データを、収納ストレージと再生装置が一体化した機器(主にPCやスマホ)を用いて試聴する形態です。最近主流のサブスクも物理メディアを用いないという意味でデータ再生の枠内に収めてよかろうとわたしは考えております。なお上記分類は非常に雑ぱくなモノで異論反論多いにあり得ることは重々承知しておりますが、本題に入るためのマクラですから生ぬるい目でスルーしてくださるとありがたいです。

 

閑話休題、Bandcamp様の話に戻します。このサイトは音源データ(一部物理メディアやグッズ有)の販売サイトです。日本にもOTOTOYやらレコチョクやら似たようなサイトがありますね。やっていることはほぼ同じですが、日本のデータ配信サイトと比べBandcamp様には圧倒的なアドバンデージがあります。

 

その1、安い!!

日本の配信サイトは国内盤のCDとほぼ同価格で販売されていることが多いです。mp3等の極悪不可逆圧縮音源だと値段が下がることもありますが、概ねアルバム一枚2,000~3,000円でしょう。ところが、Bandcampの販売価格はアルバム一枚につき最低0(お気持ち価格)からせいぜい15ドルほどとなっています。体感的には平均7ドルあたりでしょうか。この差はでかいです。ちなみに最低購入価格に対してこちらから上乗せすることもできます。7ドルの音源を10ドルで買うみたいな。なんというか、金を払うしか応援の仕方がないファンの複雑な心理をよく理解しているなと思います。

 

その2、品揃えがニッチ&多彩!!

米国に本社を構えるデジタルショップですから外国の音源が多いのは当たり前として、アマ・プロ問わず、クラシックを除くあらゆる種類の音源があります。個人で売っている方が大半ですが、なかにはレーベルが販売チャンネルを構えていることもあります。わたしはここ数年アルゼンチン周辺の音楽に傾倒しておりまして、なかなか品揃えがよいです。ニッチジャンル故CDの国内流通量が少なく手に入らないことも多いのですが、最近はCD在庫探すよりBandcamp様にあたるほうが確実なことが多いです。なお面白いことに同じ南米といえど、ブラジル音楽はあまり品揃えが多くありません。不思議です。

 

その3、全曲試聴可能(一部例外あり)!!

サイト上で一曲まるごと、しかも大半はアルバム・シングル丸々全曲試聴できます。日本のサイトだと大体30秒とかで切られます。まぁ最近はYoutubeに全曲アップされることも少なくありませんが。

 

その4、データ形式が良心的!!

購入した音源データが無圧縮のWAV(CD音質)できちんとダウンロードできる。当たり前のことですが、これ非常に重要です。日本の配信サイトには爪の垢を煎じて飲ませてやりたいところです。また各種可逆圧縮形式、極悪不可逆圧縮形式でもダウンロードでき、購入後にデータをいじる必要があまりありません。

 

その5、Paypal対応!!

数年前、Paypalが個人口座との連携を始めました。要はデジタル購入時にクレジット決済だけでなく口座引き落としの選択肢が増えたということです。為替レートの換算もPaypalが勝手にやってくれます。クレジット決済だとつい買いすぎて翌月青ざめてしまう人も、口座引き落としなら残高分しか買えないので安心です。国内だと意外とPaypal対応少ないのですが、Bandcamp様は米国サイトなので当然対応しています。

 

そのほかにもファンコミュニティが厚いとかありますが、ひとまずこんなところでしょう。あとは各自使いながら模索すればよろしい。

 

ここからはわたくし的オススメ音源を紹介いたします。皆様是非購入してくださいませ。

 

aqui.bandcamp.com

ブラジルの正統派歌姫タチアナ・パーハさんとアルゼンチンが誇る職人集団アカ・セカ・トリオのアンドレ・ベーウサルトさん(ピアノ)のデュオ作品。現代の南米音楽の精髄がここにあります。

 

asiemusic.bandcamp.com

ロック寄りのエレクトロニカバンドAsíの1stアルバム。現在3rdまで出てます。最初にアルゼンチン音楽にはまるきっかけとなった、個人的に思い入れの強い一枚ですね。

 

cribas.bandcamp.com

昨年末にも一度紹介しましたCribasの3rd。いや、ほんとに大名盤です。

 

kamasiwashington.bandcamp.com

スピリチュアル・ジャズというらしいです。スケールがすごくデカイです。

 

shponglemusic.bandcamp.com

サイケデリックトランスの大本命、シュポングルの1st。オリジナル版とリマスター版両方販売してます。

 

daymearocena.bandcamp.com

歌声のパワーがハンパじゃありません。

 

plini.bandcamp.com

超絶テクニカル変拍子ギタリストPlini(プリニ)のアルバム。バカテク以前に曲がよいです。

 

bozziolevinstevens.bandcamp.com

え、こんなのもあるの? と大変驚きました。一言でいえばわたしの青春です。

 

 

無限に続けられる気がして恐ろしい。とりあえずこんなところで。